「第3章:死後について」の全体像

 前章では、人生の意味を考える手がかりとして死について考察した。死を議論した結果、問題は死ではなく、死後にあることが分かった。そこで、因果という論理で、死後について明言してきた仏教思想を取り上げ、死後の実相について記述する。第 3 章、第 4 章では、仏教用語が頻繁に出てくる149。参照した辞典は、『岩波仏教辞典』、『総合佛教大辞典』、『唯識仏教辞典』である150。また、根拠として挙げた経釈の引用は、『大正新脩大蔵経テキストデータベース』( 大正蔵)、『浄土宗全書』、『浄土真宗聖典』( 真宗聖典)、『浄土真宗聖典註釈版』(真宗聖典註)、『浄土真宗聖典七祖篇』からである。基本的には、大正蔵から引用し、載っていない場合は適宜他に挙げたものから引用している。大正蔵は漢文なので、漢文以外は書籍から引用している場合もある。

各ページにおける章・節・項の表し方

章ー節ー項
ex. 1-2-3 → 第1章の中の第2節の中の第3項
ex. 1-2 → 第1章の中の第2節

第1節:仏教の説く死後(理論)
 第1項:因果の道理
 第2項:無我と空
 第3項:唯識

第2節:仏教の説く死後(具体)
 第1項:理論の補足
 第2項:六道輪廻とその原因

脚注
149 仏教用語は全て辞書で意味を調べ、複数の意味があるものや特に強調したい意味があるものは脚注に詳細を書いている。あまりに多いため、全ては脚注に載せていない。
150 中村元・福永光司・田村芳朗・今野達編、1995、『岩波仏教辞典』、岩波書店総合佛教大辞典編集委員会、2005、『総合佛教大辞典』、法蔵館 横山紘一、2010、『唯識仏教辞典』、春秋社

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