前章で、死を目の前にしても崩れない幸福があるとすれば、それが本当の幸福であり、人生の意味と言えるのではないか、ということで死について本章で扱うことにした。しかし、我々が考えているのは「人生の意味」で、生きているときの意味である。死を扱うことが生とどのように結びつくのかを第1節で論じる。第2節では、死を客観的な側面から論じる。第3節では、主観的に死がどのように感じられるかを考える。第4節では、死が人生の意味にどのように影響を及ぼすかについて考える。
各ページにおける章・節・項の表し方
章ー節ー項
ex. 1-2-3 → 第1章の中の第2節の中の第3項
ex. 1-2 → 第1章の中の第2節
第1節:生と死の関係
第1項:人生における死とは
第2項:死をどのような観点から考えるか
第2節:死の客観的側面
第1項:死の人称性
第2項:死の持つ性質
第3項:人間の状況
第3節:死の主観的側面
第1項:死の主観的側面を考える際の三つの立場
第2項:生前に感じられる死
第3項:臨終に感じられる死
第4節:死から死後の問題へ
第1項:死によって人生は無意味になるか
第2項:実存哲学と仏教の死の捉え方の違い
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